名古屋経済大学高蔵高等学校・中学校

サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト(SPP)とは?

 ケニアの環境活動家ワンガリ・マータイさんが、2005年2月の来日の際に「もったいない」という日本語を知り、世界に広めようと呼びかけたことをご存じでしょうか?この言葉には、「3R(Reduce,Reuse,Recycle)」の精神が込められ、しかも一言ですべてを言い尽くすことができるとして深い感銘を受けたと聞きました。私たち日本人が当たり前のように使う言葉の中に、地球環境の大切さを訴えるものがあると知り、祖先の偉大さを感じずにはいられません。本校では、その思いを少しでも多くの人に伝えるために、理科の教育活動において環境やエネルギーなどの魅力ある授業を経済産業省と文部科学省の学術支援を受けて実施することにしました。

 本校は、経済産業省資源エネルギー庁主催の「平成19年度エネルギー教育実践校」に選定され、エネルギー教育を学校全体の学習活動の中に位置づけ、家庭や地域社会などとの連携の下に多様な実践に意欲的に取り組むことになりました。新学習指導要領にもエネルギー教育は組み込まれており、本校ではその教育を先取りして実施しています。

 具体的には、文化祭での燃料電池車の試乗、総合的な学習の時間での環境をテーマにした調査・研究、教室内の温度を計測し管理する「校内エコ週間」の実施、環境研究の最前線を知るための名城大学農学部研究室への訪問などを実施してきました。そして、これらの教育活動はさらに校外にも広げていき、誰でも参加できる「公開選択講座」(年1回、3月に実施)での環境テーマを企画しました。講師には地域住民の方や地元企業の方に依頼しました。平成19年度には東邦ガス(株)による「二酸化炭素を減らすエコクッキング」や日本ガイシ(株)への職場見学など、「環境への取り組み」に関するさまざまな講座を実施していただきました。

 さらに、文部科学省による学術支援「サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト(以下、SPP)」を夏季休暇に実施しました。このSPPとは、学校と大学・科学館などの連携により、児童生徒の科学技術、理科・数学(算数)に関する興味・関心と知的探求心などを育成することを目的とする事業です。平成19年度には、愛知淑徳大学医療福祉学部と連携し、講座「私たちの体と科学」を開講し、思春期における食生活の大切さを知るために、私たちの体がどのような成分(体成分)で構成されているのかを学びました。平成20年度には、名古屋市農業センターと連携し、講座「農業を知る」を開講し、普段食している食品がどのように栽培されたり、加工されたりするのかを知るために、農業体験や見学などを通して学びました。

 本校では以上のような教育活動を通じて、少しでも多くの知識を生徒に身に付かせ、これからの社会を担う人材を育成していきたいと考えています。今後も多くの教育活動を企画し、校内だけに留まることのない、魅力ある活動を実施していきます。

平成21年8月27日(木) 中日新聞朝刊市民版に取り上げられました。
                                 

ごみでメタンガス発生の仕組み実験 ~名城大で高校生~
 中日新聞(朝刊)市民版 平成21年8月27日(木) 掲載

 瑞穂区の名古屋経済大高蔵高校の生徒が26日、天白区の名城大を訪ね、微生物の働きで食品廃棄物からメタンガスが発生する仕組みを実験で学んだ。
 生徒20人が、農学部の環境微生物学研究室で実験。3週間前に土を敷いておからやメロンの皮などを入れた小瓶を使い、中の空気や土中のDNAを分析し、どの食品から多くメタンガスが出るかや、どんな微生物が増えたかを調べた。3年の生徒は「DNAの分析が簡単にできることに驚いた」。先生役を務めた院生は「科学の道に進んでもらえたら」と話していた。
 同校のエネルギー教育の一環で、ごみから燃料をつくり有効活用する狙い。理科離れを防ごうと中学や高校と大学などが提携する文部科学省の「サイエンスパートナーシッププロジェクト」にも選ばれた。

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